前回のお話からずいぶん時間がたってしまい、お待たせして申し訳ございません。 ハワイ島でのお話の続きです。 「マウナ・ケア山」のビジターセンター(高度に体を慣らす施設)に行って、軽く高山病になり、マウナ・ケア山の神様に会えなかったところまでを書きました。 この日、私はマウナ・ケア山に行く前に、天文学に関する展示物とプラネタリウムがある「イミロア天文学センター」を見学しています。 プラネタリウムは、3つだったか4つだったかのプログラムから、見たいものを選べます。 私が選んだのは星空の観察でしたが、最後になぜかペレさんの伝説がストーリー仕立てで語られていました。 そのプログラムを見て、マウナ・ケア山に向かったのです。 で、ビジターセンターで高山病のような症状が出て、神様には会えなかったものの、ペレさんを呼ぶと来てくれた、というところまででした。 ペレさんは冗談を言ったり、マウナ・ケア山の神様の姿を見せてくれたりと、とてもフレンドリーな神様です。 「ペレさん? 今日見たプラネタリウムによると、ペレさんはあちこちの島を巡って、最終的にビッグアイランド(ハワイ島)に来た、って言ってましたよ?」 「はじめからこの島にいる」 ペレさんはにこやかに答えます。 本当に優しくて上品な神様で、どう見ても嫉妬深いとか、激しく焼き尽くすとか、火を操るとか、そんな気性ではありません。 「ペレさん、古代文明について少し教えてもらえますか?」 そうお願いすると、それまで笑顔だったペレさんの顔が少し曇りました。 どうやら古代文明については、あまり話をしてはいけないみたいです。 というのは、人間がタブーを犯したため、それで一度、すべてを終わりにされたようなのです。 内容はハッキリとは教えてもらえませんでしたが、ニュアンスから考えるに、この世に存在しない生物を作ったようです。 人間はその時のことを思い出さないほうがいいということで、人類の記憶としては封印されています。 しかし、当時人間として地上にいた人々が、いろいろな時代に、いろんな場所に転生して、過去世の記憶を語ったりしたので、ちょっぴりだけど情報が漏れている、という状態のようです。 「当時の人々はスピリチュアルな人たちだったのでしょうか?」という質問をしてみました。 古代には、それはそれは立派で大きな神殿がたくさんあった、そこに仕える女性も多くいた、とのことです。 古代文明の人々は二分されていました。 「スピリチュアル的に発達した人々」と、「科学的に発達した人々」です。 スピリチュアル的に発達した人たちは霊的にひらけた人々です。 霊能力があり、能力の高い人もたくさんいました。 科学的に発達した人たちのほうは高度な文明を築いていたということで、この世に存在しない生物を作ったのはこちら側の人々です。 二分された人たちは完全に住み分けていました。 現代のように、両方の人々がごちゃ混ぜで住む、ということはありませんでした。 「古代の人間と現代の人間は同じでし続きをみる
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