秀吉さんのことを「運玉」という本に書いたところ、非常に多くの方が豊国廟を訪れて下さいました。(参拝しましたよ~、というメッセージは今でも届いています。ありがとうございます) 私が最初に見た秀吉さんは元気がなくて、力もなくて、しょんぼりとした雰囲気でした。本を読んだ読者の方が次々に行かれ、美味しいものをお供えしたり、たくさん語りかけたりして応援をして下さった結果、秀吉さんは元気を取り戻し、どんどん状態が良くなっています。 秀吉さんは晩年にひどいこともしました。 しかし、長い期間、暗くて狭いところに1人ぼっちだった秀吉さんは、心の底の底から猛反省をしたようです。 地位や権力、見栄、コンプレックスなど、すべてから解放されて、そのようなもので歪んでいた部分もきれいさっぱりなくなっています。 ですから、晩年の良くない秀吉さんと、今の秀吉さんは全然違います。 現在、御廟にいる秀吉さんは、とても人なつっこい、陽気で楽しい性格の、本来の明るい秀吉さんに戻っておられます。 去年、私が豊国廟へ行った時のことでした。 私が訪れて帰る時に、中門までお見送りをしてくれた秀吉さんは、そこからタッタッタッとすごい勢いで石段を駆け上がっていきました。 すごいですね~! と言うと、信長さんに呼ばれた時もこのようにして、思いっきり走って登っていた、と笑っていました。 普通の人は安土城を歩いてしか登れないと思います。 私も一度行ったことがあるのですが、ほぼ山、なのです。 上まで行くのが結構しんどかったです。 今すぐ走って来い、と信長さんに言われたわけではないのに、体調が悪くない限り、全力で走っていた、と秀吉さんは言っていました。 この石段を ↓ 一段飛ばしのようにして駆け上がっていきました。そのお姿は軽やかで、続きをみる
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