私の従弟が神前挙式をしました。 もう、10年くらい前のお話です。 派手にしないということで、従弟の家族と、従弟の伯父・伯母だけが参列しました。 帰宅した母にどんな様子だったのか聞くと、「厳かで、ものすごーく良かったよ」という感想でした。 本物の神社で式を挙げるのは、厳粛さが違うようで、「良い式だった~」と、母はしみじみと言っていました。 花嫁さんと花婿さんが歩く時、参拝客・観光客がさ〜っと道を開けてくれたらしく、そこもとても驚いた、という話もしていました。 その時は、そうなのか〜、私も見たかったな〜、と思っただけで、それからしばらく、この話は忘れていました。 それから数年たって……ふと、「あれ? 〇〇くんの挙式、八坂神社って言ってなかったっけ?」と思い出したのです。 母に確認するとやっぱりそうで、〇〇くんは牛頭天王のところで挙式したのか〜、と、思うと、素直に「いいなぁ」と羨ましく思いました。 当時はまだ、牛頭天王を知りませんでした。 牛頭天王がどのような神様なのかを知っている今、牛頭天王はきっと、こんなふうに祝福してくれたに違いない、という光景が目に浮かびます。 神社で式を挙げると、人生の門出に〝神様から〟祝福をしてもらえます。 ついでに、というのも何ですが、ご縁もいただけますから、こんなに素晴らしいことはありません。 神社で挙式をするのも、ご縁をいただく方法の一つなのです。 神社の境内は、神様のふところのような場所です。 神前挙式をするということは、新しい人生の出発点を、神様のふところにする、ということになります。 神様からすると、愛と夢と希望に満ちた2人が、人生をともにする決意を自分のふところでするわけですから、可愛くないはずがありません。 このような方法で、自分が好きだと思う神様にご縁をいただくのもいいです。 「でも、神前挙式は、なんちゃって神社じゃなく、本当にいらっしゃる神様の前で誓うわけで……もし、それで離婚になったら……」 そこもご心配にはおよびません。 結婚式の誓い、というのは、たとえて言えば、高校野球などの「選手宣誓」です。 これからの新しい人生を頑張ります、2人で幸せな家庭を築くために精一杯努力します、ということを、神様の前で、宣言する行為なのですね。 神様と〝約束した〟わけではないのです。 ともに白髪になるまで……と、神様と約束を交わしたわけではなく、自分がそのように決意しているというこ続きをみる
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