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真言のイントネーション

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少し前に真言について書きました。

その時にいただいたメールのひとつに 「読み方がわからないです」 と書かれたものがありました。

お寺に行って、仏様から真言を授かっても、どう読めばいいのかわからないという内容でした。

これはイントネーションのことを言っておられます。

私はこの質問をもらうまで、そこに疑問を持ったことがなかったので、 「あ、そうか、言われてみればそうだなぁ」 と思いました。

真言はたいてい、カタカナで書いてあります。

その長いカタカナのどこで切って読めばいいのか、どういう抑揚で読めばいいのか・・・そこを悩んでいる方が他にもいらっしゃるかもしれないと思いました。

音調・節回しについてですが、私はあちこちでいろんなお坊さんが唱えるのを聞いてきました。

これはお坊さん個人や宗派で違っていると思います。

特定の音を伸ばすお坊さんもいますし、歌うように唱えるお坊さんもいます。

つまり、一旦いただいたら、どのように唱えようとそこにルールはないということだと思います。

私は比叡山での研修修行の時に、酒井雄哉さんのDVDを見せていただいて、酒井さんはこういうふうに唱えていらっしゃったのだなぁ、と思いました。

私の唱え方と微妙に違っていました。

だからと言って、私が唱える真言は効かないのかというとそうではないので、読み方はそんなにこだわるところではないのだろうな、と思っています。

般若心経も、いろんな読み方があります。

なかでも、吉野山金峯山寺の修験者の方が唱える般若心経はちょっと独特です。

私は最初に聞いた時、 「え? そこ伸ばしていいの?」 と思いました。

「是無上呪、是無等等呪」 のところ、

「ぜーむーじょうしゅー、ぜーむーとうどうしゅー」 と普通は一本調子の同じ音で唱えると思います。

ところが、金峯山寺では、

「ぜえぇ~むじょうしゅー、ぜえぇ~むとうどうしゅー」と、小さい 「え」 の部分を長く唱えておられます。

この音調がものすごーく心地よくて、私は大好きです。

このように真言もお経も、仏様の言葉とはいえ、人それぞれに合う音調があるように思います。

ですから、ここで息継ぎをしなければ間違い、ということもないですし、この音は勝手に伸ばしてはいけない、などもないと思います。

信仰と同じですね。

自分のピュアな心のままに仏様に向き合えば、そこに間違いも何もないのではないかと私はそう思います。




※金峯山寺の読経は音なので、言葉だけで説明をするのは限界があって・・・あとの記事に動画をアップしてシェアしたいと思います。
なぜか、ここに貼れないのです・・・。
禁止タグが何チャラとかで。
( ̄ー ̄;


※それと、私は耳が不自由です、という方からメッセージをいただきました。
耳から真言を授かれないのでご加護をいただけないのでしょうか、と。
そんなことはありません~。
目で見て、心で読むだけでも大丈夫です。
ここに書いたように息継ぎを違う場所でしても大丈夫です。
体に障害をお持ちの方は、以前にも書きましたが、特別な守りが普通の人よりも多くついています。
ですから、どうぞご安心なさって下さい。
真言が聞けないからといって、それとご加護をいただくことは別のお話です。心配はいらないです~。





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