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「運玉」 の修行の章で、滝行について書いています。
自分で実際にやってみた結果、 「修行場の滝はお勧め出来ません。行者ではない一般の人がするであれば、安全なのは神域にある滝です」 と書きました。
書いた以上は、絶対に自分もしなければ! と思っていましたが、お盆明けに親戚の家に行ったので、意外と早くそのチャンスがやってきました。
場所は、2冊目の本で紹介した大頭神社です。
お盆明けといえばまだ夏休みですから、家族連れが朝早くから水遊びに来るだろうと思った私は、朝6時に神社に行きました。
駐車場に車は1台も停まっていませんでしたが、境内ではすでに神職の方がお掃除をされていました。
これは、水遊びをする人も朝早くから来るかも! と、慌てて滝へ向かい、そこで滝の水を浴びさせてもらいました。
当然ですが、神様がいる滝は波動の高い聖域であるため、やはり悪いものは何もいません。
場を清める必要がなく、安心して滝に当たれます。
水も聖水なので、自分で水質を高めなくてもよく、流れてくる神々しい水にありがたく体をさらすだけです。
しかし、黙って頭上から落ちてくる水に当たっていると、やっぱり自分の意識の一部というか、霊体の一部というか、「気」の中心というか、そういうものがポロッと前に出そうになります。
そこで、祝詞を唱えましたが、神域では長い祝詞もいらないです。
「祓えたまえ清めたまえ」 の繰り返しだけでも十分で、私もそうしました。
声さえ出していれば問題ないです。
神域の滝は、空也滝での滝行とは雰囲気がまったく違います。
あちらは本格的な 〝行〟 であり、周囲の悪いものに負けない訓練も兼ねたような厳しさがあります。
ですが、大頭神社のほうは場が清浄なため、そのような警戒もいらず、純粋に神の水で自分の波動を上げる、という感じになります。
安全に出来ます。
滝から出ると、前回同様、全身ずぶ濡れでTシャツも短パンも体にビタビタにくっついています。
着替えは車の中でするつもりですが、歩いて5分の駐車場までビタビタで歩く勇気はありません。
そこで、下着はそのままでTシャツと短パンを着替えることにしました。
それだと、とりあえず 〝変な人〟 にならずにすみそうです。
Tシャツが長めなので、短パンのはき替えは別にどうということはありませんが、問題はTシャツです。
ブラジャー1丁になって着替えるのは非常に抵抗がありましたが・・・(オバサンのそういう姿は見たくない、という人に見せてしまう申し訳なさ、からです)、でも周囲には誰もいないし、ほんの一瞬で済むので、ガバっと脱いで着替えました。
こういう時、女って損だなぁ、とつくづく思います。
着替えて3分もしないうちに、向こうから87~88歳くらいのおじいさんがてくてく歩いてこっちへ近づいてきました。
朝の散歩が日課なのかな、と思っていると、おじいさんは頭がびしょ濡れの私に興味を持ったのか、 「毎日?」 と、いきなり単語だけで質問してきました。
「初めてです」 (この滝で滝行をするのは)
「ふーん。この近く?」
「いえ、関西から来ました」
「ふーん。ようしんさるん?」 (直訳:よくされているの?)
あれ?
私、さっき初めてって、たしか言ったよなぁ・・・と思いつつ 「いえ、今回が初めてです」 ともう一回言いました。
「ふーん。近く?」
へ?
私、さっき関西から来たって、ちゃんと言ったよなぁ・・・。
「あの・・・関西から来たんです」
「この近くのどこ?」
・・・・・。 (^_^;)
関西、が、わからないのかもしれないなぁ、と思った私は言いました。
「大阪方面から来たんです」
「この近くに親戚おるじゃろ?」
・・・・・。 ( ̄ー ̄;
あ、そうか、それが聞きたかったのね、もうちょっと長い文章でわかりやすく質問してもらえないかなぁ。
と思いつつも、親戚の家は車で30分かかるので、近くではないと判断し、しかも車で30分というとどの辺りか聞かれて、国道何号線かとか、ややこしくなりそうだったので 「〝この近くには〟 いません」 と答えました。
Σ(゚д゚;)!!
と、おじいさんは何故かすごーく驚き、 「ほいじゃあ、ホテルに泊まっちょったん?」 と言います。
あー、そう考えるかぁ・・・だよね、朝早くからここにいるんだもんねぇ・・・。
しかし、嘘はつけません。
曖昧にニコニコしていると、いきなり、
「ほうか! (そうか)」 Σ(゚д゚;)!! と言って、さらに数秒固まっていました。
ホテルに泊まることが、何かとてつもなくすごいことのようで、悪いけど、そこのところ意味が・・・わかりません。
この、かみ合っているようで、微妙にかみ合っていない会話、これは過去のどこかで経験したことがあるぞ・・・と思いました。
相手のピュアな好奇心からくるよくわからない質問は・・・以前にどこかで・・・と、考えて思い出しました。
観心寺の邪鬼です。 (その記事は →コチラ)
この後、半日くらいたって、おじいさんの最初の質問は毎日ここへ来るのか? という意味だったと気づきました。 (遅いって)
そのおじいさんとは、それから二言三言会話を交わして、私は駐車場へと急ぎました。
というのは、神の水で滝行をすると、波動が高すぎて、むちゃくちゃ疲れるのです。
神様の波動に近いところまで高めると、高波動過ぎて、体全体が急激に上がった波動に耐えられずものすごくしんどいです。
大げさではなく、立っているのがやっと、というくらい疲労していました。
「は、早く座りたい」 と拝殿での参拝もパスして、大急ぎで車に戻りました。
車内で手早く着替えると、強烈な疲労から睡魔が襲ってきます。
トイレがしたかった私は何とかコンビニまで車を走らせて、トイレを借り、そのまま車の中で泥のように眠りました。
目覚めると髪の毛が爆発していたので、スーパーを探して行って、そこで身だしなみを整えました。
そして、再度、拝殿で挨拶をするために大頭神社へ向かいました。
続きます。
あ、それから観心寺の話題が出たので、ついでと言っては何ですが、書いておきたいことがあります。
観心寺に行ってきました、というメッセージも多くもらいます。
「本当に素晴らしい良いお寺でした」 「感激しました!」 と、みなさん素敵な体験をされているようです。
良かったです。
そして、このお寺の住職さんが、ものすごく立派なお方なのだそうです。
自分の永代供養は観心寺にお願いするつもりです、とまで書かれていた方が3名もいらっしゃいました。
紹介してくれた識子さんのおかげです、とお礼を書いて下さっています。
こういうメッセージをいただくと本当に嬉しいです。
その仏様のもとに行くべき人が行って、ご加護をもらっているわけですから、仏様のほうも喜ばれていると思います。
そのようなお手伝いさせていただいた私も大変光栄で、ありがたいことだと感謝しています。
というわけで、「運玉」 です。
Amazonでそろそろ、発売再開かと・・・思います。
どうかよろしくお願いいたします。
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