今日、ふと思い出したのですが、虫も意外と「話せばわかるんだ~」と思った経験があります。 4人乗りのロープウェイで、山頂から下山した時のことです。 乗っていたのは私1人でした。 そのロープウェイの上部には小さな窓があって、少し開けられていました。 そこから、やや大きめの虫が勢いよく飛び込んできたのです。 飛び込んできて、ロープウェイ内部に当たって落ちました。 セミのように見えるのですが、セミではなく……つまり、そのくらいサイズが大きいのです。 ひいぃぃ~! と真っ青になりました。 ロープウェイ内に、大きな窓はもちろんありません。 閉じられた空間なのです。 入ってきた上部のすきまは狭いため、虫がふたたびそこから出ていく可能性はゼロに近いです。 もしも、ブブブブーッと飛んだりしたら、私がパニックになりそうです。 虫が近寄らないように、うわーっと、手を振り回したりしそうだな、と思いました。 そしたら大きく揺れるでしょうから、それって危険なのでは! とビビリました。 ということは、この虫に、おとなしくしてもらわなければなりません。 でも、相手は虫、なのです。 考えなしに、今にもブブブブーッと飛びそうです。 そこで虫に話しかけてみました。 「えっと、私はね、敵じゃないからね」 「何もしないよ。危害を加えないから、そっちも飛ばないでね」 というようなことを、何回か繰り返し言うと、最初は、もぞもぞと歩いていたのに、じっと止まって聞いています。 あれ? 虫なのにわかるのかな? と思いました。 山岳系神様の山だからかも? と考え、 「虫くん、偉いね~」と、今度は褒め続きをみる
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